令和6年10月15日
砂川市・北光公園沼への放流中止の件
令和6年度の日研北海道地区放流事業におきまして、当初予定していた砂川市・北光公園沼への180kgの放流を回避した件について以下ご案内いたします。
放流前々日の10月10日に砂川市役所・土木課・維持係・係長様より地区長・高杉に電話が入って「今年の北光公園沼への放流は回避したい」との内容でありました。
① 来(2025夏)年度に、同沼においてB&G(ボート)さんの全道大会がある。
② 数年に一度の大きな大会である。
③ 大会時の水面を確保するべく藻刈を今後大々的(機械にて)にする。
④ へら鮒を離すことで、死魚が発生すると大会印象へ悪影響がある。
⑤ 過去の死魚発生時に悪臭等で周辺住民から苦情が出たこともある。
等々の理由により、「今年に限っては放流を回避したい」とのことでありました。
これに対して当方は
① 藻刈とへら鮒の死魚に直接的な因果関係はない
② 死魚の発生は主に解氷時に集中するので、夏の開催には影響ない
③ 業者事故・クマ騒動で2年連続無放流なので、数量を減じても放流をしたい。
④ 他の釣り場に関しては、許可を得るためのリードタイムが不足である
⑤ 100kgだけでも
等々で粘って「翌日まで再検討」の答えをいただきましたが、結果は砂川市の御意は得られませんでした。
こうしたことで、急遽回避せざるを得なかったところであります。
一方、砂川市様の返答待ちの間(11日金曜日までの20時間ほど)に、地元の釣会であり放流バッチ協力者の『ピンネ遊心会』さんに連絡し、「死魚が出た場合の回収や廃棄など」のご相談を持ち掛け快諾を得ました。
また、「B&Gさんにパイプ有り」とで、釣友クラブさんなどの協力もあり、いろいろと情報収集をしていただきましたところ、B&G曰く「大会は有るが、へら鮒が死ぬこととそれは無関係と認識しているので放流はOK」との返事もいただきました。
こうした、手を尽くした裏事情もありましたが、行政側からは「今回に限っては否」となったことで、回避をせざるを得なくなったのであります。
放流を統括する日研北海道地区としては、関係自治体様との良好なる関係は維持しつつ、当該地区のへら鮒釣り愛好者の皆さん(特に北光公園沼をホームにしている)への、平等且つ最適な対応を模索した結果、令和6年度の放流を、池ノ前・月形・北村の釣り場で預かる形をとって、来年度から2年を目途に補填実施(約200kgを超えると思われます)をすることといたしました。
この決定に際しましては地域の釣会(前出2団体)のご採択もいただきました。
北光公園沼は
① 市内中央部に有り、自転車や徒歩を含めた交通弱者にもやさしい
② へら鮒釣りそのもののPRにもなり、初心者の発掘につながる
③ 公園化されており、簡単には無くならない
④ 水質の確保など行政の管理も期待できる
⑤ 例会や大会の開催など、地域の愛好者に有効利用されている
等々の理由で日研北海道地区としては大変に有用な釣り場であると評価認識しております。
また、近年の放流の効果もあり「型より数」の釣り場として安定的な釣果も報告がされていることから、他方で地域に根強い「袋地沼への」それがあることは承知してはおりますが、同沼の従前までの総放流量に対する釣果への反映・効果は疑問であり、北海道地区の年度の放流量を鑑みると選択は難きことになります。
また今後の釣り場の保全を鑑みると北光公園沼の存在意義と比ぶるには聊かですが、「慎重ならざるを得ず」が現在の包み隠さぬ評価であると言わざるを得ません。
今般の北光公園沼へは放流回避につきましては、有態に申し上げれば「お上に逆らえず」といったことと承知おかれ、ご理解を賜りますよう伏してお願いいたします。
日研北海道地区・地区長高杉富士夫